指定指導法 正面打ち正面入り身投げ(ニ)

入り身投げとは、相手の力の線をはずし、体を捌き、相手の側面から身を入れて投げる技で、「側面入り身投げ」と「正面入り身投げ」のニ種類があります。

相手の側面に対し側面から崩すのが「側面入り身投げ」、相手の側面に入り込み、正面から崩すのが「正面入り身投げ」です。


正面打ち正面入り身投げ(ニ)は、受けより正面を打ってきたときに、力を受け流して体勢を崩し、正面入り身投げで後方に倒す技です。


概略:正面打ち正面入り身投げ(ニ)


お互いに逆半身に構え、接近し、受けは仕手の正面を打ち、仕手はこれを受けます。

相手の力を受け流し、左手で後襟をつかみながら左足を軸に後方に180度回転し、さらに重心移動をします。

右手で相手の顔面に当て身を入れ、もう一度重心移動をしながら、右手を相手の胸から首筋にかけてすり上げます。

後足から相手の後方に向かって進み、左右の手を合わせるようにして、相手を倒します。


詳細:正面打ち正面入り身投げ(ニ)


この技は、(ニ)の技ですので、お互いに逆半身に構えてから接近し、受けは仕手の正面を打ち、仕手はこれを受けます。

次に、左足を軸に後方180度回転し、相手の力の線をはずし、相手の体が前に出てきたときに、左手で受けの後襟をつかみます。

回転動作が終ると同時に、左足から右足に重心を移動し、相手を崩します。

右手で相手の顔面に当て身を入れて、受けが立ち直ろうとするところを、今度は右足から左足に重心移動し、同時に、右手を相手の胸から首筋にかけてすり上げることにより、相手の体を後方に反らします。

次に、後足から相手の斜め後方に向かって進み、すり上げた手刀を上からかぶせるように返し、後襟をつかんでいる方の手は、もう一方の手の動きに合わせるようにして、相手を後方に倒します。

最後は、手の平が下を向いた形で残心を取り、気持ちを集中させます。


注意点:正面打ち正面入り身投げ(ニ)


相手の力の線を受け流すときは、相手の手首を掴んで引っ張るような形にならないようにします。

重心の移動は、体の向き、前足の形などに注意して、しっかりと行います。
またその際は、両手は常に体の正面にあるようにします。

右手をすり上げると同時に、前足に十分重心をのせて、相手を崩すようにします。

相手の斜め後方に進むときもそのまま重心を上げないようにします。


参考資料


こちらのDVDで、技の確認ができます。
(ただし、“横面打ち” 正面入り身投げ(ニ)になります)
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養神館合気道技術教則 基本技法初級篇(二) 千野進