指定指導法 正面打ち小手返し(二)

まず最初に、小手返しの持ち方について、受けを使って説明します。

小手返しの持ち方は、相手の親指側を手の平でつつみ込むように軽く掴みます。

このとき、小指は相手の手首関節、親指は手の甲の小指と薬指の付け根に当たるようにします。

この形から、相手の手首を、手の平が外側を向くように返して極めます。


正面打ち小手返し(二)は、受けより仕手の正面を打ってきたときに、その力を受け流して、体勢を崩し、小手返しで投げ、制し、抑える技です。


概略:正面打ち小手返し(二)


お互いに逆半身に構え、接近し、受けは仕手の正面を打ち、仕手はこれを受けます。

続いて相手の後方45度に回転し、相手の手刀を受け流し、さらに重心移動をし、受けの体が伸びるように誘導します。

右足を軸に後方に180度以上回転し、左手は小手を返し、右手は相手の顔面に当て身を入れます。

さらに右足を軸にさらに回転し、小手を返し、投げます。

右手を相手の肘にすべらせ、丸く返しながら、相手の体側に移動、うつ伏せにし、肘にあてがっている手の向きを変え、抑えます。


詳細:正面打ち小手返し(二)


この技は、(ニ)の技ですので、お互いに逆半身に構えてから接近し、受けは仕手の正面を打ち、仕手はこれを受けます。

続いて、左足を軸に、相手の右斜め後ろ45度まで回転し、相手の手刀を受け流します。

さらに左足から右足に重心移動し、向きを変えると同時に、肘に添えた左手を手首側にすべらせ、受けの体が伸びるように誘導します。

このとき、右手は構えと同様に胸の前、左手は左腰横に位置し、臂力の養成(ニ)用意の体勢を取ります。

前足を軸に後方に180度以上回転すると同時に、左手で小さな円を描くように、受けの手首を外側に折り曲げ、小手を返します。

右手は裏拳で相手の顔面に当て身を入れ、このとき目線は当て身を入れた方向を見ます。

受けの手の甲に、右手の平を添え、さらに後方に回転しながら、指先方向に小手を返し、投げます。

手の甲に添えた右手を、親指が自分のお臍の方を向く形で受けの肘にあてがい、肘を丸く返しながら、後足から受けの体側に移動し、うつ伏せにします。

受けの肘にあてがっている右手を、指が下を向くように持ち変え、重心を前足に強くかけ、受けの腕を上から下に圧迫し、肘を手の平でえぐるようにして、手首、肘、肩を極め、抑えます。


注意点:正面打ち小手返し(二)


受けの後方45度に回転し、相手の手刀を受け流すときには、一ヶ条のときのように肘を返しません。

小手を返す時は、小さく返し、持ち上げるような大きな動きにならないようにします。

小手返しで投げる時は、手先を捻ったり、引っ張り込むような動きにならないようにします。

相手をうつ伏せにするときに、腕を引っ張ったり、持ち上げたりしないようにします。


参考資料


こちらのDVDで、技の確認ができます。
(ただし、“胸持ち” 肩持ち肘締め(二)になります)
    ↓     ↓


養神館合気道技術教則 基本技法初級篇(二) 千野進